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(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)12月号発売しました。

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 (CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)は、イタリア料理書専門店クレアパッソ が毎月、イタリアの主要料理雑誌『 ラ・クチーナ・イタリアーナ 』と『 サーレ・エ・ペペ 』の記事から季節のリチェッタと地方料理に関する記事を訳している小冊子です。 ブログ『 イ タリア料理ほんやくざんまい 』は(CIR)をもっとよく理解するためのビジュアル解説です。 今月の(CIR)は12月号です。もちろん料理も、一番のビッグイベント、クリスマス一色です。 離れていた家族が一堂に会するこの機会を祝うのは、一年で一番豪華な豪華な料理。12月の料理は豪華な食材を使った洗練された料理。 特集記事は、まずクリスマスの各地の伝統のドルチェ。 粉糖を振りかけてプレゼピオの隣に置きます。生地では全部のドルチェにプレゼビオが添えてあります。どれもなかなか面白いですね~。解説ではプレゼビオの部分はカットしているので、ぜひ雑誌と一緒にご覧ください。 今どきのプレゼビオは村をまるごと作っちゃいます。 ナポリのプレゼビオ誕生の地。 馬小屋でキリストが生まれるシーンを再現したプレゼビオ。ナポリでキリストが生まれたとしたら、きっとこんなシーンが繰り広げられたのでは、という18世紀のナポリの街並みと人々の暮しの再現率高め。ベランダにトマトが干してある・・・。どう見てもスカッパ・ナポリでキリストが生まれたみたい。 こういう話でいつも思い出すのがアルデンテのこと。アルデンテと言うのは、かなり腰を残したパスタのゆで具合ですが、これは言い換えればナポリ人の好みのパスタのゆで具合、ということなのです。別にパスタはアルデンテにゆでなくとはいけない、なんてナポリ人以外は言ってないんです。もっと柔らかめが好きなら、柔らかめにゆでればいいんです。でも、アルデンテと言う言葉を世界標準にしちゃうナポリ人のしたたかさとナポリの文化に抱く強い自信。大したものです。 フィギュアの文化がある国から見ると、ナポリのプレゼビオはかわいい要素がないので、ちょっと残念。あ、もちろんプレゼビオは宗教的な神聖なものでした。 そしてもう1つの特集は、“ポー河添いのラビオリ”です。 トルテッリーニに代表されるように、詰め物入りパスタはクリスマスの代表的パスタ。 詰め物入りパスタを食べるとクリスマスの思い出がよみがえるイタリア人は少なくないようです...