(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)2020年9月号。暑さしかない8月の貴重な祝日。フェッラゴスト。

 今月の(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)は9月号。

イタリアでは9月はバカンスシーズンが終わって、夏の楽しい思い出にまだどっぷり浸っている最中。

(CIR)9月号の最初のお題は、フェッラゴストferragostoです。8月15日の祝日。この日は家族や親たちが集まって、食事をしたり、ピクニックやバーベキューをしたりと、何やら楽しげな日ですが、キリスト教的には聖母マリアの被昇天。ローマ帝国的には初代皇帝アウグストゥス帝の祭りが起源。そもそも英語の8月augustの語源は彼。

言い換えれば、1〜2週間の有給休暇を過ごす祝日です。短期の祝日に庶民が出かけるのは近場のビーチ。カプリとかアマルフィといった国際的な高級リゾートじゃない。別の言い方をすれば、この時期は暑さ以外に何もないそうです。都会は空っぽになります。

コロナ禍の2020年はビーチで騒ぐわけにもいかず、マスクの着用も求められていました。でも暑い時期には夜は街に出て涼む、というのがイタリアの人々の日常。

夜に広場に出されたカフェのテーブルでグラニータを食べるなんて最高。

フェッラゴストの過ごし方。


2020年のフェッラゴスト。
今月号の(CIR、P.21)には、
「フェッラゴストが過ぎるとビーチの喧騒は去り、太陽は穏やかになって、空気は涼しくなる。ビーチにシートとテーブルを運んで、家で料理を用意してクーラーボックスに詰め、ピクニックをする季節だ・・・」とあります。

シチリアの暑い夏の必需品、レモンのグラニータ。


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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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