(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)2021年7月号

 CIR(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)7月号発売しました。

今月の料理は、海の料理です。

先月は陽気で遊び心がある料理と、バカンスの季節に突入するウキウキ心があふれ出ていましたが、今月は、ズッパ・ディ・ペッシェにカッチュッコと、もう海しか見えていないようです。イタリア人の関心も、世界中からやってくる観光客目線とかなり等しくなって、南が注目される季節になりました。

アドリア海のブロデット。

ズッパ・ディ・ペッシェ、またはブロデットは、イタリアの庶民的なバカンス地として有名なマルケ地方のアドリア海添いの名物。海辺のバカンスや漁港の思い出と直結した料理。


マルケの海辺。


ブロデットが美味しい場所は、地理的に行きにくい場所が多いので、マルケのブロデットを食べる時は、目的地と交通手段をしっかり確保したうえでどうぞ。ズッパ・ディ・ペッシェは、その地で捕れた魚だけを使って作る料理。一生に一度は食べておきたいよね。

ブイヤベースの世界的知名度ナンバーワンは、多分、ブイヤベース。
マルセーユの料理。どちらもズッパ・ディ・ペッシェなのに、イタリアとフランスの違いは、圧倒的なセンスの違い。ごった煮感がない。

今月の地方料理はカッチュッコ。トスカーナはリボルノの料理。
カッチュッコはトスカーナの魚だけでできている。

今月も伝統バージョンとモダンバージョンの2タイプのリチェッタを紹介しています。

今月の地方料理には、名前のインパクトが大きい料理、“うさぎのトンノ”と言う料理があります。直訳すれば“うさぎのマグロ”?ピエモンテ料理です。
ピエモンテ料理といえば、ビテッロ・トンナートとか、かなりマグロへの憧れが強い北イタリアの一地方ですが、うさぎのトンノってかわいい名前でも、マグロは入っていません。その代わり、この料理には北イタリアならではの生ものを保存させる技術が使われています。
記事を訳していてもおもしろいリチェッタでした。

今月のリチェッタのテーマは、“パンと水”、そして“アンチョビ風味”。

イタリア料理のフランス料理にはない庶民的なルーツが感じられます。

さらに宗教色もイタリア料理ではかなり濃厚。パンコットを紹介する修道女。

イタリアではパンと水は修道士を連想させるんだって。

エノテーカはシチリア東部のワイン。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

現在、2021年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
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