投稿

2024の投稿を表示しています

(CIR)クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ2022年8月号

イメージ
 (CIR)クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ2022年8月号、まもなく発売です。 8月のリチェッタのテーマは、フレッシュですぐできるバカンスの料理。 イタリア料理の根底に流れる明るくて賑やかな楽しさが、夏には一層強調されます。 特に今月のリチェッタ“夏の冷製パスタ”は、イタリアンには冷たいパスタはないという常識が覆されます。パスタサラダに代表される冷たいパスタだけじゃない、がっつり本格的な冷製パスタです。 冷たいパスタはpasta freddaパスタ・フレッダ。 地方料理はタコのサラダとアルトアディジェのカネデルリ。 タコのサラダはタコ料理の伝統あるプーリアのリチェッタです。 タコをかかげながらこれぞプーリア、だそうです。 タコのバリ風  タコのナポリ風、またはルチア風  シェフはシチリアのアバンギャルドな料理人、ピーノ・クッタイア。  彼の代表的料理、店名にもなっているイカの卵。 イカの卵なんて生まれてから一度も見たこともないけど、間違いなく存在するもののを店の名前にするなんて、この人すごい、天才か、と衝撃だったのでした。  超おもしろいイカの卵。  スクオラは、カツサンドkatsu sando。 これだけ観光客が繰れば、もう世界中に発見されてますねー。   食材は“ストラッチャテッラstracciatella”。 プーリアで生まれたこの食材のことを細かく解説しています。 奇跡の食材と言われるほど大ヒット。 もう1品の地方料理は、アルトアディジェのカネデルリ。  夏に山(アルトアディジェ)の料理はかなり異色。イタリアで、アルプスの料理に対する寒村関心が強まっているのを感じます。 ワインはヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ。 ===================================== (CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。 価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。 料理雑誌 ...

(CIR)クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ2022年7月号

イメージ
 (CIR)クチーナ・イタリアーナ2022年7月号まもなく発売です。 7月のリチェッタは、冷たいデザートが増えました。 “ジェラート”に“アッフォガート”と、真夏の暑さの中にーで食べたいデザート。 アッフォガート 食材は“ブッラータとモッツァレラ”。 パスタのリチェッタは“カラマラータ”。イカリング型の、魚のパスタの定番パスタ。 ナポリのカラマラータは、海の香りの夏が来た、というパスタなんだって。 地方料理は、シチリアのストリートフード、“スフィンチョ―ネ”、バカンスを感じる1品です。  パレルモのスフィンチョ―ネ。 今月のシェフは、クリストフォロ・トラバニ。 ワインはオアヴァ―ダのドルチェット。 グルメガイドは“ジェノヴァ”。グルメな街、ジェノヴァのグルメ情報満載です。 バカンスという言葉がちらほら登場して、浮かれ出す季節です。 ===================================== (CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。 価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。 料理雑誌 も販売しています。 現在、2022年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。 現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)バックナンバーは、2022年1~12月号です。 定期購読は2022年の1月号からできます。12月号まで計12冊お届けします。 現在6月号販売中 古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。 本以外のお問い合わせもお気軽にどうぞ。 ご注文の場合は、 こちらのフォーム からお願いします。 ■ 本や(CIR)の購入方法 お問い合わせは こちら からどうぞ。 (下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください) ===================================== クレアパッソのブログは下記の3種類あります。 ■ブログ『 イ タリア料理...

CIR(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)2022年6月号、イタリア料理が地方主義からアルタ・クチーナに移行した時代の料理

イメージ
 CIR(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)2022年6月号、もうすぐ発売です。 今月の料理は、イタリア料理のなつかしい歴史を知ることができます。 記事の最初の文章にもある通り、「トラットリアで上質の料理を味わう」、という最初の兆候が表れた時代からの、イタリア料理の変化を知ることができます。 なんだか最近、イタリア料理の入門編とも言える記事が多いな、と感じていましたが、これはその中でもとても重要な記事。イタリア料理が現在の姿になった歴史を明確に知ることができます。 そもそもイタリア料理は、地方料理と家庭料理が融合したもの。昔はこの事実には誰も疑問を抱かなかったのです。それは地方主義とも呼ばれました。その潮流に変化が訪れるきっかけは、グアルティエロ・マルケージとヌーベル・キュイジーヌの登場、さらに言えば好景気でした。 パスタの歴史を知ると、この食べ物が、庶民の、労働者階級のために生まれた食べ物で、安くてお腹いっぱいになる食べ物であることが求められて生まれたことがよく分かります。 フェリーニが監督したバリラのパスタ、リガトーニの歴史的なCM。 ローマのトラットリア ベネチアのオステリア 6月のリチェッタに登場する料理たちは、かつてのイタリア料理店の定番メニューでした。そのすべてに歴史があって、理由があることを、この記事は紹介しています。(CIR)には写真もたっぷり載せていますが、雑誌の記事の写真はもっと見ごたえがあります。雑誌の定期購読と併せてのご利用をお勧めします。 今月の食文化は《カーサ・アルトゥージ》。現代イタリア料理の父と言われる人物の話です。 さらに今月のリチェッタ、その1は、《海のパスタ》。 地方料理は《ズッコット》に《ピアディーナ・ロマニョーラ》。 バカンスの香りが漂ってきます。 ワインは《ヴェルメンティーノ・イン・サルデーニャ》。 ===================================== (CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。 価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期...

CIR(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)2022年5月号には、スパゲッティの問題料理2品。スパゲッティ・ボロネーゼとアサシンのスパゲッティ。

イメージ
 CIR(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)2022年5月号発売しました。 ■5月は春の料理の号。 ホームパーティーメニューはキアンティ・クラッシコのぶどう農家の“春のプランゾ”、地方料理は“カプンセイ”に“テスタローリ”、リチェッタは“野草の香りのプリーミ”と、気がついたらリグーリア料理祭り。 リグーリア料理 ■イタリア料理がその魅力を爆発させる夏の料理の前哨戦は、地方料理の“ソレント”。 ソレント ハーブや手打ちパスタやペーストが主役のリグーリア料理は、上品で繊細な料理が主役でしたが、夏が近づくにつれて、海や太陽、柑橘フルーツに満ちた地中海の料理が復活してきます。 ■食文化に関しては、興味深い記事が2つ。 まずは永遠の大問題、“スパゲッティ・アッラ・ボロニェーゼ”。ミートソースのスパゲッティの歴史を大真面目に調べた記事です。すごく納得しました。 多分何が問題なのか、分からない人も多いと思いますが、イタリア人にとっては、これは大問題。外国人をからかうネタだけじゃなく、なんとトリノ生まれの歴史的な料理だったのです。 次は、テレビの刑事ドラマでも人気のミステリー作家が取り上げたプーリアのスパゲッティ、“スパゲッティ・アッラ・アサッシーナ”。 ワインは“ロザーティ・デル・サレント”。 話題の中心が、アルプスの山々から南イタリアに移りつつあります。 私もプーリアに行くまでは、ロゼワインには全く興味がなかったのですが、プーリアに足を踏み入れたら途端にロゼの大ファンになりました。 ロザート・デル・サレント 5月号では、あれだけ盛り上がっていたアルプスの料理の話題が、大分少なくなりました。 また今年も夏がやってくるのか。というか、オリンピックや台風や猛暑で、もうすでにかなりの暑さ。 ===================================== (CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。 価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。 料理雑誌 も販売しています。 現在、2...

CIR(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)2022年4月号

イメージ
 CIR(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)2022年4月号発売しました 今月のテーマは“復活祭”。2024年は3月31日、2025年は4月20日と、かなり違いますが、料理の世界では、復活祭は春や再生を祝う祭りなので、俳句で言うなら春の季語。 地方料理など各記事のテーマも復活祭がらみ。クリスマスに次ぐ伝統料理が主役になるイタリアの食文化の中では重要な祭り。 ■地方料理のリチェッタは、《ティンバッロ》。 南イタリアの復活祭の料理の主役です。モダンバージョンはパスタのリガトーニの中に詰め物をする1品。 ■さらにパスティエーラのバリエーション。ヴェローナのコロンバのように地方の伝統菓子からイタリアの復活祭のドルチェのシンボルになったドルチェ。 ■サプライ・チェーンの記事は“鶏のアッラ・カッチャトーラ”。今月も、イタリア人がいかに鶏肉にこだわるかを、この料理を通して知りました。と言うか、この料理がここまでこだわって作られていることも初めて知りました。 ■リチェッタは“サラートの料理と甘口ワインの組み合わせ”。料理とワインの組み合わせを語らせたら、イタリア人はみんな専門家かとおもうくらい饒舌。今月は、甘口ワインという縛りを加えて料理との組み合わせを考察しているので、専門知識がさらに爆発。イタリアの甘口ワインて美味しいよねー。 ■今月のシェフはパオロ・グリッファ。山の魔法使いと呼ばれるシェフです。クールマイヨールの魔法使いは、どんなアルタ・クチーナを作るのでしょうか。久ぶりに訳すのが超難しい、先進的でアバンギャルドなグランシェフのリチェッタでした。 ■グルメガイドはローマです。今、北イタリアではローマ料理がブームになっているようです。カルボナーラやカーチョ・エ・ペペは、世界中でも人気です。 ローマ料をゲットー、テスタッチョ、カステッリという3つの地域に分けて紹介するオリジナルなグルメガイド。 ■今月のワインは“レヴァンテ・リグレの白” 復活祭の号は毎年、かなり充実した内容になっています。 ===================================== (CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。 価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期...

(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ2022年3月号)

イメージ
 CIR(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)2022年3月号発売しました 今月のテーマは“知らなかった~” ■地方料理のリチェッタは、《フリッタータ・ディ・スカンマロ》。 ナポリ料理です。ナポリでは人気のスパゲッティのフリッタータですが、まさかこんな背景があったとは。毎度のことながら、地方料理の背景を知ると、いつも意外過ぎてびっくりです。 ■食文化の記事は《カテリーナ・ディ・メディチ》 この人はイタリア料理史上の重要人物。なのに、彼女のこと、実は何も知らなかったんだ、と訳していて愕然としました。彼女がフィレンツェからフランスに嫁いで王様の母となり、フランスにイタリア料理や新しい食文化を伝えた人物と言うのは有名な話。いわば公式の表の顔です。でも、考えてもみればライバル関係の隣国からやってきた嫁の話って、そうとうなものですよ。つらいことの連続だったことは、簡単に想像できるのに、初めて知る意外な背景を知って、今まではうわべの当たり障りのない話だけが伝わっていたんだ、と気が付きました。訳しながら、つらかったね、よく頑張ったねと、ウルウルするほどでした。さらに、今も伝わるカテリーナ名残りの料理のリチェッタもあります。 ■今月のリチェッタはパスタ・リッシャとパスタ・リガ―タ。筋付きパスタと筋なしパスタの話が、こんなに波乱万丈なものだったとは、知りませんでした。これもかなりビックリしました。 ■最後は“鶏と若鶏”のリチェッタ。 まさか鶏と若鶏の知らなくてびっくりすることなんてあるわけない、と思っているそこのあなた、実はまだまだあなたが知らないイタリア料理の話はたくさんあるのですよ。 ■今月のワインは“サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ” ■今月のグルメガイドは“コッリ・ボロニェージ” ■チーズはモンテ―ボレ。 今月は訳していてとても楽しい月でした。 ===================================== (CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。 価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\...

(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ2022年2月号)

イメージ
 CIR(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ) 2022年2月号 発売しました。 2022年の定期購読は2冊めです。 地方料理のリチェッタは、 ・恋人たちのドルチェ ・スペックのカネデルリ ・パンナ・コッタ ・サン・ビア―ジョのチャンベッラ と、東西南北とても幅広く、興味深い料理ばかりです。 記事も、 ・イタリア料理のアイコン、ハリーズ・バーのカルトッチョ ・世界最大の官邸、クイリナーレ宮殿(大統領官邸)の料理 ・ピッツァ界の革命児、デニス・ロヴァテルの山のピッツァ と、充実した記事が続きます。 グルメガイドは“フィレンツェ” ワインは“山のワイン” です。 北とか、山という言葉がちらほら出てくるようになりましたね。 ちまたではパリ五輪が話題ですが、イタリアでは、2026年に冬季オリンピックが開催されます。開催地はミラノとコルティナ・ダンぺッツォ。コルティナ・ダンぺッツォは1956年以来、70年ぶり2度めです。ドロミティの女王と呼ばれるスキーリゾートですが、実はベネチアと同じベネト州。 ミラノ・コルティナオリンピックのオフィシャル動画 イタリア料理の世界はこれから北が本番のようです。 イタリアには、アルプスからエトナ山まで、山の上で造られているワインが各種あります。記事では地元の美味しいものを出す店と合わせて紹介しています。 グルメガイドのフィレンツェは、フィレンツェで食べ歩きをしようと考えている人には最高の情報が満載です。 フィレンツェのストリートフード。 ===================================== (CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。 価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。 料理雑誌 も販売しています。 現在、2021年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。 現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)バックナンバーは、2021年1~12月号です。 定期購読は...

(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ2022年1月号)

イメージ
 CIR(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ) 2022年1月号 発売しました。 ▪今月の地方料理はナポリのミネストラ・マリタータninestr maritata、 ▪スッドチロルのスペックのカネデルリcanederli allo speck。 ▪リチェッタは《冬山の料理》と ▪《シェフの新年の料理》 ▪食材は冬のチーズ 今月は冬がキーワード。舞台は夏の地中海のビーチリゾートから、完全にアルプスの高山地帯に移りました。冬野菜のミネストラや、りんごとビール入り牛肉とポレンタの煮込みなど、体があったまりそうな料理や、超個性的なチーズが主役。 ▪シェフ《天才の軌跡》は、マルケージシェフの代表的料理が生み出されたきっかけが分かります。 ▪ワインはトレント・クラッシコ。“山の泡”をキャッチコピーに生まれた上質スプマンテ。 ▪メイド・イン・イタリーの食材は“ベルモット”。世界中から愛されるフレーバード・ワイン。 ===================================== (CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。 価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。 料理雑誌 も販売しています。 現在、2021年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。 現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)バックナンバーは、2021年1~12月号です。 定期購読は2021年からできます。 古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。 本以外のお問い合わせもどうぞ。 ご注文の場合は、 こちらのフォーム からお願いします。 ■ 本や(CIR)の購入方法 お問い合わせは こちら からどうぞ。 (CIR12月号)は現在発売中です。 (下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください) ===================================== クレアパッソのブログは下記の3...

(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ2021年12月号)

イメージ
 CIR(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)12月号発売しました。 12月号のテーマは、もちろんクリスマス。 今までいろんなクリスマス料理を取り上げてきましたが、今年のテーマは、地方料理のクリスマス料理の名物料理。イタリア全20州の代表的なクリスマス料理を、詳細な背景と共に解説する、興味高い話題が満載の記事です。 そもそもクリスマスは、家族全員が揃って、一年で一番のご馳走を食べる日。 普段の料理をご馳走にするテクニックが満載です。しかも、伝統を尊重するのがイタリア式。 その料理の背景には、地元の人しか知らない、もちろん日本人には知る由もない歴史やエピソードが隠れているのです。 例えば、その1例、最初の料理は、ピエモンテ料理でミラノ人にクリスマス料理として強烈に愛されている“インサラータ・ルッサ”。直訳すれば“ロシアンサラダ”ですが、(CIR/P.2によると)、ミラノのペックではこの時期には2.5トンのインサラータ・ルッサが売れるそうです。ミラノ人、どんだけポテトサラダが好きなんだと思いましたが、そもそもロシアでもこのサラダは大人気だそうです。 ロシア料理を紹介してるこの動画によると、 ロシアにはクリスマスはない、といきなりショッキングな発言。そもそも宗教が違うんだった~。ロシアではインサラータ・ルッサは“アリヴィエ・サラート”とか言うらしい。ロシア語は分からないので違ってたらごめんなさい。この料理を考え出したモスクワのレストランのオーナーシェフの名前だそうで。 突然思い出してきました。はるか昔、ベネチアに行く途中で飛行機がモスクワで飛ばなくなり、乗客たちは1泊することになって、バスで強制収容所みたいなところに運ばれました。そこで出された料理がこのポテトサラダでしたよ! その時は、モスクワの寒々した監獄みたいな雰囲気で、言葉も通じず、この冷たい料理を食べて泣きたくなったものです。でも、ロシアでは人気のサラダでおもてなししてくれていたんですね。何十年もたって、ようやくその気遣いに気が付きました。う、泣けてくる。 さて、そもそもとても庶民的なポテトサラダをクリスマスのご馳走にする方法とは・・・。 野菜の小角切りをマヨネーズであえるというシンプルなものを、あなたならどうしますか。そこにはイタリア人の美的センスが発揮されていました。ランプフィッシュの卵を加えたので...